甲状腺疾患・糖尿病専門 笠原クリニック

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大阪市中央区難波4丁目5番30号ニイタカLAQZAビル2階

TEL.06-6630-7751

糖尿病 Diabetes Mellitus

糖尿病について

糖尿病とは、血糖が高くなりすぎて尿中に糖があふれ出した状態といえます。尿中に糖が出ている状態は高血糖の結果といえます。

さて、高血糖の原因は何でしょう?
ヒトは生きていくためにエネルギーが必要です。食事として摂取したエネルギー源は消化吸収され血管内に入ります。ヒトが生きていくためにはこのエネルギー源が細胞に取り込まれる必要があります。エネルギー源の代表である“糖”を細胞内に入れるために不可欠なものがインスリンです。

このインスリンの量あるいは働き(効き)が不足することで血管内の糖が利用できずに高血糖となり糖尿病の発症へとつながります。

当院の糖尿病治療

2型糖尿病

日本人に多い糖尿病は2型糖尿病であり生活習慣病の一つです。

エネルギー過剰摂取(食べ過ぎ)やエネルギー消費不足(主に運動不足)によって使用しきれないエネルギーが体内に蓄積する結果、インスリンの効きが弱くなります(インスリン抵抗性)。
効きが弱くなったインスリンですが、血糖を何とかするために膵臓が頑張ってインスリンを多く作るようになります(高インスリン血症)。

当初はインスリンをたくさん作ることで何とかなりますが、いずれ膵臓は疲弊します。膵臓が疲れ切ってしまうと、もはやインスリンを多く作ることができず、膵臓の機能が50%程度まで低下すると糖尿病の状態となります。

当院の2型糖尿病治療

食事療法と運動療法

生活習慣に起因して発症する2型糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。膵臓が作れるインスリン量が低下していても、生活を見直すことでインスリンの働き(効き)は回復することができます(インスリン抵抗性の改善)。

しかし、それでも不十分な場合や、食事療法や運動療法が十分実施できない場合は、糖尿病の合併症(網膜症・腎症・神経症など)を予防するために投薬治療を行います。

投薬治療

2型糖尿病の投薬治療の基本は、効きが弱くなったインスリンの効果をとり戻させる薬(インスリン抵抗性改善薬)です。
最近では様々な経口血糖降下薬が開発され治療の選択肢が増えました。それらを使用しても効果が不十分な場合には血液中のインスリン量を増やすためにインスリン分泌刺激薬を用いる場合がありますが、すでに疲弊した膵臓を無理やり頑張らせているようなものであり、できればその使用は最小限にとどめたい薬剤です。

疲弊した膵臓の働きをもう一度取り戻すためにはむしろ体外からインスリンを補充して自分の膵臓に休息を与えることが有効です。
現在主流のペン型インスリンがなかったころは、導入のハードルが高い治療であったはずです。そのため飲み薬でどうにもならない状態まで悪化してからインスリン治療がされていたという過去がありますので、インスリンは一度始まったらやめることができないと思っている方もいるようです。しかし、インスリン治療は弱った膵臓に休息を与えることができるため膵臓の働きを改善させ、インスリンを中止できるのみならず飲み薬を減らすことも期待できます。

様々な治療法が存在しますので専門医とよく相談のうえで治療法を決められることをお勧めします。

1型糖尿病

1型糖尿病はインスリンを作る膵臓が破壊される病気です。インスリンが出なくなるため、血管内の糖を細胞内に入れることができなくなり高血糖となります。細胞は飢餓状態になっています。

膵臓が破壊される原因は遺伝的な要因やウィルス感染などとされており、生活習慣病である2型糖尿病とは原因が全く異なります。

また、2型糖尿病はインスリンの効きが悪くなりインスリン量は当初むしろ増える病気ですが、1型糖尿病は通常インスリンの効きには問題がなくインスリンの量が減る病気です。そもそも膵臓が廃絶しインスリンが出ていなければインスリンの効き目を良くする薬を飲んでも効果は期待できません。そのため治療は当初よりインスリン治療が基本となります。

当院の1型糖尿病治療

インスリン治療

2型糖尿病でインスリンを使用する場合、インスリンの効きが悪いため多めのインスリンが必要です。対して1型糖尿病では、インスリンの効きには問題がないため少量のインスリンで十分な効果が期待されます。少量のインスリンで血糖は良く下がるため、きめ細かな単位数設定と自己調整が必要です。

生活習慣が原因ではないので肥満がない限りは好きなものを好きなだけ食べて、食べた分の血糖上昇をインスリンで打ち消します。食べた分に対応するインスリン注射を行わなければなりませんが、そのほかは食事制限や生活の制限は必要ありません。
重要なことですが、生活習慣病ではないということは1型糖尿病になったことについて患者さん自身に何ら責任はありません。

主な検査設備

  • 免疫自動分析装置
  • 全自動血球計数器
  • HbA1cおよび尿中アルブミン分析装置
  • 臨床化学分析装置
  • 超音波画像診断装置(エコー)
  • エックス線装置
  • 心電計
  • 免疫自動分析装置

    免疫自動分析装置(甲状腺ホルモンや甲状腺自己抗体測定を行います)

  • 全自動血球計数器

    全自動血球計数器

  • HbA1cおよび尿中アルブミン分析装置

    HbA1cおよび尿中アルブミン分析装置

  • 臨床化学分析装置

    臨床化学分析装置

  • 超音波画像診断装置(エコー)

    超音波画像診断装置(エコー)

  • エックス線装置

    エックス線装置

  • 心電計

    心電計