甲状腺疾患・糖尿病専門 笠原クリニック

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2022.11.04 お知らせ

第65回日本甲状腺学会 学会報告 2

かつてバセドウ病眼症と呼ばれていましたが、甲状腺の自己免疫疾患を有する方には眼瞼腫脹や眼球運動障害、眼球突出などがみられることがあります。橋本病でもこの症状は出現することがあり、近年では甲状腺眼症と呼ばれます。この治療はこれまで、眼の炎症を抑えるステロイドや放射線照射、眼球突出や眼球変位に対する手術治療などが主たる治療でした。2020年に米国FDAより眼症治療薬として認可されたテプロツムマブのデータが提示されていました。現在、日本でも臨床治験が開始されていますがこの薬剤により活動型甲状腺眼症における眼球突出や複視の改善がみられます。眼球突出が2-3mm改善することは驚くべき治療効果です。日本でも保険収載され一般臨床で使用可能になると甲状腺眼症の治療が一変する可能性があります。
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